前回からかなり時間が空いてしまいましたが、第6回目です。

前回までの記事はこちら

淀川でブリームゲームをしていると、結構な数の仕掛けをロストすると思います。ロストの原因は様々ありますが、岩の隙間やゴミに引っかかってスタック(根掛かり)するケースが最も多いです。
出来ればロストをしたくないと思うとどうしても攻め切れませんよね。
と言うことで、まずはスタック(根掛かり)が起きる原因について考察します。
そして、
ロストを減らすための方法と、オススメのバレットシンカーを紹介します。
スタック(根掛かり)が起きる原因
スタックが起きるのは、非常に単純なことです。
根が荒い箇所だと仕掛けが岩に挟まったり、ラインが岩や沈んでいるゴミに引っかかってしまう状態です。

ではなぜ、岩に挟まったり、ラインが絡まったりするのか。
原因の1つ目は、テンションを抜いてしまうことで起きます。
キャストした際にテンションを掛けていると、ボトムでシンカーが留まり、シンカーが転がったりせずにスタックしません。
しかし、テンションを掛けずにフリーにしていると、シンカーが転がってしまい、岩の間に挟まったりします。
つまり、
キャストした後の対処は、ラインスラッグを回収して、出来る限りテンションを掛けておくということになります。
テンションを掛けていても、スタックが頻発するときがあります。
そんな時は、川や潮の流れが強すぎて、仕掛けが流されている可能性が高いです。この時の対処はシンプルで、一時的に仕掛けを重くするか、ボトムゲームを辞めることです。流れは常に強いわけではないので、流れの状態を見ながら判断すべきですね。
※流れ以外にも、風が強いことでラインが流されて仕掛けが浮いてしまうケースもあります。
ロストを減らすための方法
いくつかありますが、まずは分かりやすいものから紹介します。
シンカーをタングステン素材のものを使用することです。私はバレットタイプを基本的に使っています。シンカーの形状でも根掛かりしやすいとかありますが、ボトムゲームでオーソドックスなスタイルはバレットシンカーによるテキサスリグです。

淀川では、流れがあまり無いときは5.25gを使っています。

なぜタングステンシンカーがいいのか。それはタングステンという金属の持つ特性にあります。タングステンという金属は、非常に硬くて、非常に重いです。
岩の間に挟まりにくい。
鉛だと引っかかった際に変形してしまい、引き抜けなくなることがあるが、素材が硬いことで岩の間に挟まることが無いし、硬さゆえ感度が非常によくボトム形状がわかりやすく、根掛かりの前に感知することが可能になる。
比重が高い為、シンカーそのもののサイズ・シルエットを小さく出来る。そのことですり抜け精度が高まり、根掛かりしにくくなる。
バレットシンカーの選び方
素材と形状の違いでロスト対策やキャスタビリティーの向上につながります。
荒い根でボトムゲームをする場合は、ロストを気にして安価の鉛のバレットシンカーを使用したくなりますが、タングステンシンカーでロストリスク対策が出来てくると、タングステン一択になってきます。
ではオーソドックスなバレットシンカーでおすすめはどれか。
ジャッカル(JACKALL) タングステンカスタムシンカー
価格で言うと、このあたりが安くて使いやすいですね。


カンジインターナショナル バレットシンカー ヘキサゴンシェイプ
こちらは6角形で転がりにくい設計です。

淀川では7.0gが標準的なウェイトですかね。
メインラインに左右されますが、流れが強い時、潮位上げ下げでは5.25gだと流されてしまいます。

レイン(reins) タングステン スリップシンカ
ジャッカルと同様、レインも負けず劣らずのコスパです。
なお、ウェイトの選択肢が刻んで設定されているので、ウェイトを意識する場合は非常にいいですね。


スタジオワンハンドレッド タングステンバレットシンカー フリップ
形状がフリップで、テキサスリグでもスリムな形状でリグを仕上げることが出来ます。
結び目まで隠れる形状なので、合わせるワームやフックによって使い勝手は変わりますが、品質は非常に良いですね。

3.5gはこれが扱いやすいですね。

【Chill/チル】タングステンシンカー
ヘッジホッグスタジオさんでバラ売りで購入できます。

5.3gが使いやすいですね。
ライン保護の為のチューブ加工もされており、基本設計に対してコスパも一番いいかもしれません。

バレーヒル TGテキサスシンカー KANDO
遠投で感度重視のボトム狙いはこれ。

着底がわかりやすいし、丸いフォルムなので、シルエットがまとまります。
遠投する時は、8.8g~10g前後が良い感じです。
ジャッカル(JACKALL) vs レイン(reins)
おそらく基本的にはほとんどの釣具屋さんで手に入れる2種類です。
オーソドックスな1/4oz(7.0g)での比較です。

実釣してみて、差はほとんどありません。
価格差も使用感の差もほとんどありません。
そして、他のバレットシンカーと使い比べてもロストリスクは少ないと思います。

唯一の違いとしては、保護チューブの仕上がりはレインの方が良いですかね。ただ、それも大きな差にはならない程度です。
両方が同じ価格であるなら、レインでそろえるかな・・・。
あくまで価格差が無ければです。
(シンカー)ストッパー(2023/4/19追記)
一緒に購入すべきものとして、シンカーストッパーがあります。

10g位までだと、これが一番使いやすいかも。リーダーは10LB~16LB位を使用するので、サイズはMがジャストです。

フリーリグ用にシンカーストッパーについて考察しました。また再利用の方法も公開しています。

タングステンシンカー以外の選択肢
タングステンシンカー以外の選択肢はないのか、というと攻め方やポイントによってはもちろんありです。
ビーンズシンカー
カッティングベイト3インチにセットしてフォールを意識したアピールをする為に、ボトムバンピング専用でビーンズシンカーを使用しています。

バンピングさせる際にラインテンションを維持するのは変わりませんが、どうしても一定数のロストリスクがあるので、タングステンよりは結果的にコスパが良くなるためです。
安く仕上げる為に~バレットシンカーの加工~
いわゆる鉛の安価なバレットシンカーの弱点は、ライン保護がされていないことですが、この点は比較的簡単に改善出来ます。
ニーズとしては、根がそれほど荒くないポイントや、初めてのポイントで状態を探りたい時なんかは、いきなりタングステンをキャストせず鉛のバレットを使うことがあります。
鉛の方が比重が低いことで形状・シルエットが大きくなるので、スローに落とすことが出来る点はメリットになる場合があります。
つまりタングステンが絶対的に有利というわけではないです。
用意するのは、以下です。

カラミ防止用のパイプ0.6mm、ワームシンカーです。

パイプをシンカーより少し長めにカットします。

穴に通します。

シンカーの内側の先端をライターで炙ります。

つまようじで押し込むとピッタリと固まります。

外側も同じように火であぶり、つまようじを押し込んで固定します。
仕上がりました。

接着剤があってもいいですが、結構そのままでも使えますよ。

コストは非常に安く、ノーマルの状態よりそこそこ使いやすくなります。

ラインが傷つかないことで、ロストリスクも下がるので、メリットが大きいですね。
まとめ
ボトムゲームでは、テキサスリグは非常に有効ですが、ロストによる出費でチニング、ブリームゲームを辞める方が多いと思います。
ロッドワークやリーリングでスタックの回避方法がわかれば、実はそれほどロストはしなくなるものです。
シンカーを選ぶポイントとしては、品質の安定したものを選ぶこと。
そして、ある程度一定期間使い続けること。
そうすることで、ロストする原因や、誘い方を理解できるようになってくると思います。自分もまだまだ勉強中ですが、参考になれば幸いです。
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