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17シルバーウルフMX 708MLB ティップ折れの完全リペアに挑戦!!

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ティップが折れたシルバーウルフを購入しました。

カットせずリペア出来るか挑戦しましたが、かなり難易度が高くて失敗してしまいました。

今回はその失敗した原因を含めてロッド補修の内容をレポートします。

計測

折れている箇所は2番ガイドと3番ガイドのちょうど中間あたりで0.8g分が折れている箇所です。

ティップ側の自重は11.7gです。

バット部は88.5gで。

合わせるとちょうど100gのベイトロッドです。

ガイド間隔は以下でした。

  • Top~第1ガイド ・・・ 7cm
  • 第1~第2ガイド ・・・ 8cm
  • 第2~第3ガイド ・・・ 9cm(第3ガイドから4.7cmのところで折れています。)
  • 第3~第4ガイド ・・・ 10cm
  • 第4~第5ガイド ・・・ 11cm
  • 第5~第6ガイド ・・・ 12.5cm

なお、折れたところの内径は1.2~1.3mm。

インロー芯(カーボンソリッド)の調達

今回次ぐために購入したカーボンソリッド。1mをカットしてもらって長さが約30cmです。

0.7gあります。

直径が1.3mmのものです。

わずかに太い。

従来のマイクロカーボンロットとの比較ではHigh Moulus Micro carbon rod製品は強い引張り強度と2倍の堅さを提供します。

 

補強のために購入したのが、カーボンロービングというカーボン繊維の束です。

これをスレッド巻きと同じ要領で巻いて補強します。

サイズですが、1K(1Kは1000本の繊維という単位です)~12K位の太さの違いがありますが、今回は3Kを購入しました。

HLGの翼、胴体の補強、製作に最適な極細のカーボンロービング3Kです。

 

かなり細い箇所だったので、1Kで良かったかも。ガイドスレッド替わりにもなるので、その場合は1Kを購入しましょう。

いずれもsano factoryさんの直販で購入しました。

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カーボン芯の加工

今回の計画はチューブラー内部にソリッド芯を入れるという荒業です。

折れたところのサイズは1.3mm無い位のサイズです。

そして、ひたすら研磨です。

チューブラー内部に入れ込むためにテーパー処理を行います。400番~800番位だと削れて行きますが、番手が細かくなると削れないですね。

ティップにかけて細く加工しました。

先端は0.63mm程まで細くなっています。

1時間位かかりました!

元々のサイズと比べてみてもかなり細くなったのが分かると思います。

このままアジングロッドにつけたい位うまくテーパー処理できました。

中間地点で1.1mm

折れたか所が1.27mmでした。

入るか確認します。

バッチリ合いますね。

少し根本側が緩くなってしまいましたが、問題なさそうです。

0.3gまで軽くなりました。

(0.4gも削ったんですね・・・。)

カーボン芯の接着

カーボン芯の接着にはこれを使いました。

混合後30分で硬化を始めるため、塗布とはり合わせ作業が余裕をもって行えるエポキシ樹脂系接着剤。

混ぜた色もそうですが、白く白濁した仕上がりになるようです。

外側のコーティング等に使う場合や、透明でないといけない箇所はクイック5の方がいいですね。

金属・木・硬質プラスチック・陶磁器のスピード接着。アクセサリーや模型の製作・補修。家具・置物・電化製品・日用品の補修。スポーツ・レジャー用品の修理に使用可能。

全体に塗りつけて。

ティップ側に差し込みます。

強く押し込込んだ際、パキッという音がしてしまいました。

※あとで気づきましたが、この時強く差し込みすぎて口が割れてしまっていたようです。

続いてバット側もエポキシを塗ります。

回転させながら入れます。

ダマをふき取って、マスキングテープで固定して接着します。

カーボンロービングによる補強

エポキシが固まったらカーボンロービングで補強していきます。

まずは補強箇所のコーティングを紙やすりで削り取ります。

縦にこすってある程度なだらかになったら、紙やすりを巻きつけてクルクルと削っていきます。

カーボンロービングを巻いていきます。

出来るだけ重ならないように巻き付けていきます。往復してやってみましたが、少し毛束が多かったので少しやりづらいことがわかりました。(ガイドスレッドの巻き方を方法を参考にしてもらえればだいたい出来ます。)

1回だけ巻き付ける分には3Kでも十分ですね。

そして、エポキシ接着剤をなじませます。これがなかなかなじまないんですよね。

本来はカーボンロービング用のエポキシ接着剤があり、かなり低粘度ということなのでそちら利用する方がよさそうですね。

エポキシをつけて、少し時間がたったら表面の接着剤をふき取ります。

仕上げ

固まったら400番程度の紙やすりで研磨します。

なだらかになりました。

この部分をエポシキ(ウレタンでもOKだそうです。)でコーティングします。

かなりうまくできたと思ったんですが、曲げてみたところ、口が完全に割れてしまいました。

補修する際にチェックしておくこと

今回はうまく補修できなかったのですが、補修する際にチェックしておくポイントがいくつかあります。

主に2点です。

1.口の割れがどこまで広がっているか

かなり大きく割れていると補修してもがっつりと割れてしまいます。

2.折れている箇所の曲がり具合はどうか。

曲がりやすい箇所は補修に向きません。大きく弧を描く頂点等は難しいと思った方がいいようです。そして、ガイドスレッドを巻くポイントに折れの位置を合わせることが出来れば補修は容易になります。

今回口割れしていた箇所を見極めることが出来なかったのですが、大きく口割れが起きた原因は2点です。

1.補修に向かない箇所の折れであった

ガイドとガイドのほぼ中間だったので、負荷が掛かりやすかったことが原因に考えられます。

しかも先端に近くよりで最も曲がりやすい箇所であり、チューブラーの厚みも薄かったことが主な原因だと思われます。

どうしても長さを変えずに継ぎたい場合は、割れの箇所をカットし、割れた部分のカーボン芯に入れて長さが変わらないように補強すべきでした。長持ちしないかもしれませんが、それであれば口割れは起きないので、何とか補修できた可能性はあります。

2.補修手順におけるミス

ミスは3点です。

1.カーボンソリッドを入れるときに強く押し込みすぎた

口が大きく裂けてしまった原因です。

2.カーボンソリッドをきちんと硬化させずティップとバットを継いでしまった

固定する際にバット側から完全固定してからティップに差し込む方が微調整がしやすいです。しかし、固まる前にティップ、バットとも挿入してしまった為、調整がうまくできませんでした。

3.カーボンロービングの補強不足

単純にエポキシがしっかりと浸透していませんでした。カーボン用のエポキシを使用すべきですね。

まとめ

今回は失敗してしまいましたが、ソリッドティップを注文したのでソリッドチューンのロッド作成に切り替えます。

次回はソリッドチューンの内容です!

17シルバーウルフMX 708MLB ソリッドティップチューン!!(前編)
結局前回はティップ折れを継ごうとして口の処理をミスり・・・、裂けてしまいました。 そこで方針転換してソリッドティップを購入してソリッドチューンにすることに!! 用意するもの 用意するもの一覧です。 ソリッドティップ ジャストエースのST-S...

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