エンカウンター90Lですが、ちょっと長すぎるので、携帯性を高めるために自作の4ピースロッドに改造しました。
初めての4ピース化ですが、作成手順を紹介いたします。
長さを決める
長さは以下です。
バット側が140.5cm(#2)ですね。
前回、」ロッドの修復でティップ側は少し短くなっています(2cm程)ので、
まずはバット部をどのようにカットして2ピース化するか考えていきます。
スレッドまき直し
その前に、前回折れた箇所の補修部もスレッドをまき直しました。
寒い時期なので、やっぱり少し白濁してしまいましたね。
話が逸れましたが、フェルール部を抜いた長さを決めて、#4が最も長くなるようにします。
133.5cm(フェルール部抜き)
7.0cm(フェルール部)
フェルール抜きの133.5cmを半分にカットすると66.75cmになります。そこで#4を若干長めにとると以下になります。
#4:74cm(仕舞寸法が74cmで決定)
#3:74cm(フェルール部抜き67cm)
そしてティップ側もカットしますが、#2を基準にカットする場所を決めます。
#2:73cm(フェルール抜きで66cm)
#1:71cm(残りの長さ)
これで#1~3ですが、#4の仕舞寸法に干渉しないので、ティップが折れるなどの事故は起きにくくなると思います。
ロッドを切断する
それではカットする場所を決めて、マスキングテープで印をつけます。
そしてプロクソンのハンドローターでカットするだけ。
カットした断面を紙やすりで仕上げます。
きれいな断面に仕上がりました。
切るときは勇気がいりますが、場所が決まり次第一気に切りましょう。
ジョイント部の処理
ジョイント部の処理を行います。
スレッド巻き
そのまま使用すると割れてきてしまったりしますのでここではスレッドを巻いてエポキシコーティングを施して補強をします。
もともとのスレッドのデザインに合わせます。
エポキシコーティング
エポキシコートします。
一番下にあるのが、オリジナルの継ぎ部のコーティングの状態です。
スレッド巻きは純正のようにできました。
コーティングですが。
冬場だったので少し濁ってしまいました。
1度目。
2度目。
最終的にはこんな感じですね。
カットは完了して、継ぎ部のコーティングも終わりました。
インロー芯を入れる
インロー芯を作成して、ジョイントとなる芯材を入れて固定する作業があります。
内径を図って、インロー芯となる芯材を手配します。
インロー芯の作成
#2が4.2mmほどなので、外径4.5mm×内径2.5mmのカーボンパイプを購入。#4の内径が9mmと少しなので、何とか外径9mm×内径7mmのカーボンパイプを用意します。
2つ合わせて5.15gでした。
それぞれは以下です。
1.46g
3.69g
長さは10~12cmくらい取って、固定するところをマーキングしておきます。
外径と内径を処理します。
単純にサンドペーパーでひたすら削ってちょうど入るように仕上げるのみ。
カーボンが厚すぎるので、内径を削って厚みも調整していきます。
地道な作業です。
削りすぎるとやり直しになりますが、多少削りすぎてもエポキシを複数回コーティングすることである程度厚みの調整は可能です。
インロー芯の接着
差し込み具合のチェックが終わったら、接着していきます。
とりあえず2液性のエポキシ接着剤で固定。
100均のもので固定しました。
キャストテスト
いったんキャストテストしてきました。
継ぎは大丈夫です。
ここも大丈夫ですね。
使用感としては、もともとよりもちょっと固く感じますね。
30gのメタルジグも余裕でキャスト可能ですね。ジャークしても大丈夫!!個人的にはやわやわすぎたので、使いやすくなったかも。
ただ。
固定が外れてしまいました。
抜けないんですが、固定は外れてしまっています。
ここで止まるので、改めて固定していきます。
仕上げ
インロー芯を差し込んだところもスレッドを巻いてしっかりと固定します。
段差を埋めるようにスレッドを巻いてエポキシで接着します。
上からスレッドを飾り巻きしてコーティングします。
最終的にはこんな感じです。
温かくなってからエポキシコーティングが最終仕上げをしますが、ひとまず完成しました。
かなり時間がかかりましたが、無事携帯性の高い4ピースロッドができました。実際に魚をかけていないのでわかりませんが、おそらく問題ないと思います。
実釣テストしてみて、改めてインプレを紹介します。
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