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【ガイド間が破断したロッド修理】ブルーカレント 77M/Ti(1)ガイド曲がりの補修&折れた箇所を継ぐ!

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ブルーカレント77M/Tiを入手しました。

77TZ/NANOの前身のロッドですね。

ほとんど変わらないんじゃないかという位、造りが似ています。フィーリングは多少違うようですが少し自重が重い程度で実際の使用感としてはどうなんでしょうか。

補修するので元の状態はわかりませんが、77TZ/NANOは使いやすいロッドだったので、同じような味付けのロッドだとうれしいですね。

破損個所

破損個所や補修箇所をチェックしていきます。

1.折れ

ティップの根本付近に折れがあります。

これを継いでブランクの復元を試みます。

2.ガイド曲がり

ガイドが曲がっています。

これは手で曲げてやります。

3.エポキシクラック

また結構使用感のあるロッドでクラックが発生しています。

その為、ブランクからガイドを一度外して、再度スレッド巻きを行います。

4.ブランクのキズ

ロッドエンド付近にキズがあります。

研磨してキズを消します。

5.ブランクのクスミ

また、ネームの部分ですが、エポキシにクスミが出ています。こちらはピカールで磨いて綺麗にします。

しっかり研磨してピカピカにしてください

なお、ガイドを外すとエポキシコーティングが外れる際にウレタンクリアーがはがれてしまうのか、クスミが発生します。

ここは、ウレタンコートで少し補修してやります。

6.EVAのヘタリ

EVAもヘタリとスレがあります。

こちらはヤスリで研磨して質感を復元します。

自重計測(補修前)

80.33gです。

77TZ/NANOと5gほどの差ですね。

ガイドリングがトルザイトリングかSICリングカーボンプリプレグがナノアロイかどうかで自重差と強度差が生まれているということでしょうか。

ティップ側が10.9g

バット側が69.45g

補修後は自重がどうなるかをチェックします。

補修(ガイド曲がり修正)

第6ガイドですが、曲がっています。

早速曲げて戻しました。親指でじっくりと力を加えて曲げていきます。

バットガイドと見事平行になりました。

ガイドを外す

ではガイドを外していきます。

ライターで軽くあぶってエポキシを温めて、カッターやデザインナイフで慎重にはがしていきます。

取れたら、ロッドに残ったエポキシをはがしていきます。カッターの背中側でカリカリとはじくようにこすると削れて行きます。

ガイドにはホットグルーが残っていますね。少しあぶってふき取るときれいになります。

綺麗にしてもこの程度のスレた状態になります。

どこでも同じような感じになります。

この上に改めてガイドを巻くのでしたら、気にしないでいいんです。

ただ、今回は折れた箇所にガイドを乗せて補強するので、ガイドの取り付け位置出しを行う必要があります。

そして、ガイド痕がブランクに残り、見た目も悪くなるのでここも補修します。

補修(折れたロッドを継ぐ)

折れた箇所の内径をチェックします。

5.05mmでした。5mmのカーボンチューブラー芯やインロー芯は結構どこでもありますが、5.5mmとなるとなかなか見つかりません。

そこで私はサノ・ファクトリーさんにお世話になりました。

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チューブラー芯です。

内径3.5mm、外径5.5mmです。

カットする箇所にマーキングします。だいたい25mm位カットします。7フィート7インチから7フィー路6インチ位になりますね。

折れた箇所をカットして、芯を入れて補強します。

すでに内径が合うように削ってある芯を使用します。

ヤスリで削って内径と合わせます。

芯の入れ方ですが、小口から芯を入れて、押し込みます。

そうすると、以下のようにしっかりと締まる部分で止まります。

2cmほどカットしているので、いくら綺麗にテーパーをかけて磨いてもぴったりはまるのは至難の業です。

この隙間に先ほどカットしたロッドの一部を、5mm程再度カットして再利用して接着を行います。

エポキシ接着剤を使用してしっかりと芯に付くようにします。

隙間がきれいに埋まっています。これで固まるまで放置です。

基本的には継いだ口に、ガタつくような隙間が無く、口に割れが無ければ問題ないですね。

まとめ

こうやって順番にチェックしていくとやれることはたくさんありますね。次回、キズの補修とスレッド巻きについて紹介します。

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