購入から約半年。
ショアジギを中心に使用してきた17サハラ4000XGですが、
真冬ということもあり、最近はお休み状態です。
まだまだ綺麗な状態ですし、違和感等は一切ありませんが、このタイミングで一度オーバーホール(分解清掃)しようと思います。
なお、今回はボディ部のみです。
オーバーホールの必要性
リールのオーバーホールですが、定期的に行うのが良いです。
普段のメンテナンスですが、釣行後すぐに汚れを落とし、しっかり乾燥させてからオイルを注油する 位はした方が良いです。
そうすれば、ある程度良い状態をキープできると思います。
リールを使用していて、雨に降られたり、海水がかかったり、砂が入ったり・・・何等かのトラブルが起きると思います。
出来れば、費用かけずに自分でメンテナンスしたいですよね。もちろん、安価なリールであれば、構造もシンプルなのである程度自分でもできると思います。
自分でメンテナンス、オーバーホールすることで、リールの良い状態を維持できるし、構造を理解することでそれぞれのリールの個性を生かしたゲームもできるようになります。費用を惜しまなければ、メーカーやカスタムショップでオーバーホールに出すのもアリだと思いますが、依頼するにしても、オフシーズンを狙ってうまく依頼するようにしたいですね。
用意するモノ
グリスとオイル・・・これが無いと始まりません。
アブガルシアリールグリス
ナスカルブ
ピンセット、ドライバー、モンキーレンチ(もしくは12mmの六角レンチ)
ドライバーは、プラスとマイナスがあると便利です。
パーツクリーナー(もしくはジッポオイルや灯油)・・・油分や汚れを落とします。
ビンとつまようじ・・・ビンは100円均一などで売っているモノです。つまようじはグリスアップや、ベアリングの注油の際に使ったりします。その他ウエスが必要ですが、自分はキッチンペーパーを使っています。
ただし、ボロボロとカスが出ないタイプでないと、カスがリール内部に侵入するので注意してください。
順番にバラす
まずは、スプールとハンドルを外します。
ローターナットを外します。
丸い座金を外さないとローターナットは外れないようになっています。
無事ローターが外れました。ボディガードを取ります。
そうすると、ボディが4つのボルトで止まっているのがわかりますね。
ボルトを順番に外していきます。
ボディが開きます。摺動子(シュウドウシ)ギアの下がグリスまみれになっているのがわかりますか?
続いてローラークラッチを取ります。ボルト3つを外すと取れます。
4つ目を外すとローラークラッチを開けてしまうので注意してください。
それでは、メインシャフトを取ります。ドライバーの先端のボルトを外します。
そうすると、メインシャフトがすっぽり抜けます。
先ほどのボルトが付いていたパーツが摺動子(シュウドウシ)です。これがフリーで動くようになるので、ドライブギアが外れます。
内側がグリスでべっとりですね。
金属パーツを洗浄する
金属パーツをビンに入れていきます。
ここで、パーツクリーナーをヒタヒタになるまで噴射します。
10分位置くと、グリスやほこり等が取れます。
ドライブギアがきれいになりました!
ピニオンギアもピカピカですね!
ベアリングの洗浄とオイルチューン
リールオイルですが、ナスカルブというオイルを購入しました。
これを購入したきっかけでオーバーホールをしたようなもんですね。
ボディー内部のパーツ一覧
綺麗になりました。
ベアリングもスルスルです。
左から・・・
- ボールベアリングが4つ
- ドライブギア、ピニオンギア
- 摺動子ギア、摺動子、座金が3つ(7mm×10mmのシム)
- 摺動子を固定するボルト
- 摺動子ガイド
- メインシャフト
グリスアップと組み上げ
金属パーツはグリスを薄く伸ばして付けます。
軽く馴染ませる位でOKです。
ベアリングはオイルを注油します。ドライブギアとピニオンギア、摺動子ギアの接地箇所ですが、グリスをしっかり添付します。
分解した工程と逆に組み上げていきます。
ボディを合わせる前に、合わさるところにグリスを添付します。合わせた後でグリスで隙間が埋まるようにシールするイメージ。
注意点として、座金(7mm×10mmのシム)は蓋側に装着するようにしてください。
反対側にすると、バランスが崩れて回転が安定しなかったり、ギアのかみ合わせにも影響します。
なお、ギアがゴロゴロする場合やガタがある場合は、再度ボディを開いてギアをずらして組み上げることで、ガタつきが取れてスムーズになることがあります。
オーバーホール完了
非常に綺麗に仕上がりました。汚れはしっかり取れ、グリスアップ・注油も出来ました。実際に回転はどうかというと・・・・、以前とあまり変わりませんでした。
グリスが固めなので、数回使えばグリスが馴染んでスルスルになると思います。
17サハラ4000XGを分解してみて、作りはシンプルですが剛性はしっかり感じられましたし、パーツの劣化もなく、水や塩の浸食も見られなかったので安心しました。
これだけの完成度だと、1000番やC2000番クラスでもそこそこ使えるかもしれませんね。今回はボディ部のみでしたが、ラインローラー、ハンドルノブは別の機会にやりたいと思います。ローラークラッチに関しては、購入1年をめどに分解して状態をチェックするようにします。
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