釣りをしていると、魚を引き上げた際にタックルを地べたに置いたりして、リールやロッドがキズが付いたりすると思います。
スプールエッジに付いたキズをそのままにしておくと、キズが出来てラインがボロボロになり、ライントラブルが起きて釣果に影響が出る可能性があります。
最悪、ルアーをロストするかもしれません。
そうならない様にメンテナンスは必須ですが、出来ればお金をかけずに綺麗に補修したいですよね。
そこで、、スプールエッジのキズの簡単な補修方法をまとめてみました。
スプールエッジのキズの原因
冒頭にも記載しましたが、基本的には、
仕掛けの交換、餌の付け替え、ランディングの時、など地べたにそのまま置くことで、主に地面に擦れてキズが付きます。
後は、立てかけていたロッドが倒れて擦れるとか、ですかね。
大切にしているロッドやリールの場合は、そのまま地面に置かない工夫をしている方も多いと思いますが、そこまで高くないリールやロッドだと、面倒なのでそのまま地面に置いちゃうんですよね。
スプールエッジのキズによる影響
スプールエッジのキズのせいでラインにキズが入り、ラインの強度が落ちてしまい、ヒットの際にキズついた箇所から切れたりします。
またキャスティングの際に、ラインがスプールエッジの引っかかることで、ルアー等の飛距離が出ない場合があります。
前者でもトラブルの経験はほとんどありませんが、後者は飛びにくくなることはそこそこあります。
スプールエッジのキズの補修の手順
基本的には以下の工程となります。
- バリを取り、凹凸(おうとつ)を均す(ならす)
- スプールエッジを磨く
バリを取り除く工程と磨く工程を分けて行います。
傷の溝が深い場合、
- 深く削り取るか
- あくまでバリだけを取り除くのか
選択に迷うと思います。
基本的にはバリを取り除き、なめらかになれば使用には支障はありません。その為、バリを取り除くことを主眼に置いて、その後仕上げるという作業になります。
バリを取り、凹凸を均す
傷のついたスプールエッジの傷ですが、バリを取り除き、凹凸を均します。バリの取り除く方法はいくつかあります。
- 砂消しゴム
- ピカール(金属みがき)
- サンドペーパー(紙やすり)
1と3については、リールオイルを馴染ませて研磨します。そうしないと細かいキズが増えてしまいますので注意してください。
それではそれぞれの道具で効果検証していきます。
検証1)・・・砂消しゴム
あんまりバリが取れませんでした。
削れない訳ではないのですが、バリを取り除くのに結構時間がかかりますね。
ダイワのリールオイルⅡとダイソーで購入した砂消しゴムです。
砂消しゴムにオイルをしみこませて、ごしごしします。
一周ごしごししてみました。
手触りとしてはバリは取れているものの、キズが障る感覚があります。障るというのは引っ掛かる感じです。
また見た目についても補修前とあまり変わっていないですね。
検証2)・・・ピカール(金属みがき)
液状の研磨材です。
6000番相当だという情報等ありますが、確かにサンドペーパーの1200番や2000番よりきめが細かいです。
バリは取れますが、凹凸は残るので、仕上げ用ですね。
しっかり振ってウエス等に垂らしてゴシゴシします。
バリは取れますが、結局凹凸が残りますね。
障る感じについては、砂消しゴムとさほど変わらない印象でした。
検証3)サンドペーパー(紙やすり)
これは優秀です。
1200番台であれば、バリも取れるし、削れ過ぎないです。800番台だと削れ過ぎるかもしれないので、このあたりは調整してください。
以下の写真はダイソーで購入しました。
サイズが複数あるのでバッチリです。耐水用のサンドペーパーがおすすめです。
使うのは左1200番と右2000番です。それ以下の番手は荒すぎるので注意してください。
これは、砂消し、ピカールを経て、若干なめらかになったスプールエッジです。
まだまだ凹凸がありますので、サンドペーパーで凹凸を均します。
リールオイルを垂らします。
ゴシゴシすると削れます。
つるつるになりました。
別の角度から見た場合も同じくつるつるです。
こっちもつるつるです。
全く凹凸を感じない手触りになりました。
バリは完全にありません。
これだけきれいになると気持ちいいですね。
スプールエッジを磨く
バリを取り除いたら、仕上げをします。
なめらかなタッチ迄仕上げるとスプールエッジによる引っかかりとかラインブレイクはもちろん防げます。何よりフィニッシュが綺麗だとリトリーブが楽しくなりますね。
磨く手順としては以下となります。
- ピカールでスプールエッジを中心に全体を磨く
- 仕上げにコンパウンドで全体を磨く
ピカール(金属みがき)
仕上げ材として必要十分です。
磨いていくと、表面の汚れも綺麗に取れます。黒くなっているのは汚れも落ちている証拠です。丁寧に研磨すると輝きだします。
コンパウンド
番手を確認して、ピカール位の6000番~8000番位だと仕上げとしての役目は果たせると思います。
ピカールより若干細かいものを選んでください。
そうすることで、2段階で細かく研磨することが出来ます。ただ、ピカールの仕上げでほとんど綺麗になってしまうので、必要ないと言えば必要ないかもしれませんね。
まとめ
上記の手順では16エアノスのスプールで紹介していますが、13ナスキーのスプールでも同様にスプールエッジの補修が出来ました!!
17セドナ、17サハラのスプールは一部樹脂素材が使われているので、削ったり研磨しづらいかもしれません。
メッキタイプだとメッキが剥がれて少し汚くなるかもしれませんが、キズをそのままにしておくよりかは気持ち程度良いかと思いますね。
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