こんにちは!!
ヤマガブランクスのブルーカレント ストリームスペシャル 77TZ/NANO。ブリームゲームで今シーズンを通して使ってみました。主にボトム攻めを主体としたチニングです。
今回、約半年ほど使ってみたインプレッションを紹介します。
スペック
公式スペック、紹介文はこちら。
ブルーカレントTZ/NANO
ブルーカレントTZ/NANOはヤマガブランクスの持つライトゲームロッドのノウハウを詰め込んだフラッグシップモデルです。軽快かつ高感度を研ぎ澄ました使用感、シャープでブレの無いキャストフィール、そして曲がることで発動するパワーを融合しました。
2019年より4機種のTZ/NANOモデルが追加され、アジ・メバルのジグ単メインのモデルから、様々なシチュエーションや魚種を攻略できるラインナップが揃いました。新しいブルーカレントTZ/NANOで更なるゲームの幅を広げつつ、新しいライトゲームの世界を開拓してください。
ヤマガブランクス 公式HPより
ストリームスペシャル 77TZ/NANO
ブランクに採用した東レ㈱の新素材「ナノアロイⓇテクノロジー」により、負荷のかかる流れの中でもロッドの反発力を失わずに高い感度と操作性を維持することに成功したスペシャルシチュエーションモデルです。使用ルアーの範囲も広く、潮流場での流し釣りから、河川のプラッギングなど玄人好みのフィールドで真価を発揮するでしょう。
仕舞寸法 : 1190mm ジョイント : 逆並継 ガイド:TZチタンフレームKガイド(Fuji)仕様
リールシート:VSS16(Fuji) 適合スピニングリール目安 : D社製 2000番/ S社製 2000~C2500番
※ロッド寸法 a.リール装着時のフット位置からグリップエンドまでの長さ b.フロントのフードナットを締め切った状態でのグリップ全長(リール装着時は+5ミリほど長くなります)ヤマガブランクス 公式HPより
いわゆるアジングロッドとそん色ない自重。
自重は公式より1g程重いですが、75.7gと驚異的な軽さ。
元々はブリーカレントはアジング、メバリング等のライトゲームを楽しむ為のロッドとして開発されたようですが、このストリームスペシャルは一味違います。
トルザイトリングとチタンKガイドです。
ガイドはチタン製なので、強度と感度は抜群。
トルザイトリングと呼ばれるガイド素材を使用し、こちらも感度に貢献しています。
穂先の直径は・・・
先径1.56mmですね。
元径は12.05mm。
リールシートはダウンロックです。
逆並継。
スタイルとしてはそれほど装飾されたモデルではないですが、仕上がりはすっきりとしています。元々ヤマガブランクスのロッドはシンプルで不要な装飾はされていないようです。
ガイドは恐らく錆びることはなさそう。
ガイドリング径も小さめですが、
糸抜けも良くキャスティングしやすい。
リグの場合、1.5gから13g迄対応していますが、7g前後が一番使いやすいですね。
ちなみに鉄板バイブ14gでもなんとか扱えます。
スペック表よりロッドは強い印象です。一方、軽量な1.5gから2gのルアーは少々扱い辛いと思います。
合わせるリールは?
合わせるリールは、シマノだとC2000~C2500クラスが良いようです。
15ツインパワーC2000HGS、16ヴァンキッシュC2500XGSと合わせましたが、確かに番手は少し大きめの方がしっくりきますね。
カスタムにより実質16ストラディック2500番と同じ自重クラスの18セフィアBBC3000Sを装着していましたが、2500サイズの方が先重りを感じない為か、持ち重りがなくワンサイズ大き目の方がおすすめ。
操作性
実際に扱ってみて、メインラインのスペックに左右されてしまいますが、ロッド自体はアジングロッドとは全く異なる印象です。
私自身も元々ブルーカレントはアジングロッドでは?と思っていましたが、このTZ/NANO77ストリームスペシャルは、主にプラッギングをメインに使用するロッドだそうです。
しかし、このティップ感度、本当にプラッギングを狙ったのかと思ってしまう位に、鋭く仕上がっています。普通、フィールドでない所で触ってみて、このパツパツなティップは硬すぎてリトリーブの際に等速で巻きにくいと思うんです。
しかし、実際に使用してみると分かるんですが、ある程度負荷がかかった際にしっかりと曲がり込んでくれるので、5g~10g前後のルアーが扱いやすいということです。
掛けるまで(キャスタビリティー)
ブレは一切なし。
本当にしゃっきりしています。
ロッドティップは固めでウェイト範囲間違えてないかと思う位硬い。ラインスラッグを取る際も、ラインの違和感を拾うので感度が良すぎる位です。
掛けるまで(ロッドワーク)
キャストしてから巻き取る際、
ロッドを立ててラインに掛かる負荷を細かく感じとることが出来るし、ロッドを寝かせて巻き上げる際もラインの抵抗や違和感を細やかに感じ取ることが出来ます。
この感度は、ナノアロイ技術で構成されたカーボンシート(プリプレグというそうです。)で形成されたロッド自体の感度によるもの。
※プリプレグ・・・炭素繊維に樹脂を含浸させたシート状のもの
何となくナノアロイがすごいという印象ですが、このナノアロイという技術は、カーボンシートに含浸させる樹脂の形成技術の事を注すようです。
その為、シンプルに樹脂の量が少なくてもカーボンの強度を引き出すことが出来るということでしょうね。(→その結果、自重の軽いロッドが形成できる。)
正確に技術的なことまでは分かりませんが、このロッドの軽さからくる反響感度が強く、実釣に影響をもたらしてくれます。
そして、ロッドが長すぎず短かすぎない!
7.7フィートというサイズ感の為、ロッドワークは抜群に良い!!
ただ、感度が尖りすぎているが故、リーリングの際に不要なノイズを拾ってしまうことも。
掛けてから
掛けてみてロッドティップがしっかり入り、バットが粘るので、しっかりと引きの強さを受け止めて魚を浮かせてくれます。
40cmオーバーのキビレでも主導権は譲らない。
掛ける迄と掛けてからの印象の違いが歴然です。
硬くてバイトをはじくかもと思うようなバイトも比較的しっかりと合わせることが出来ます。取れる対象魚は幅広く、こちら側の腕とセッティングに応じて可変します。
ツインパワーのようなかっちりしたリールの場合は、プラッギングに持って来いかもしれませんね。
個人的にブリームゲームのボトムゲームばかりで、巻きの釣りはあまりしていないですが、ロッドティップの癖をつかめば全然ありだと思います。
総評
癖はそれなりにあります。
もう少しティップが入ればとか、合わせるリールの選択が難しいとか・・・。
ただし、バーサタイルロッドにありがちな印象のないロッドではなくて、明らかにこちら側の能力や狙いに応じて多様な要求に答えてくれるロッドです。
特に調整が必要な点は、リールセッティングですね。
C2500という特殊なリールに対しての汎用性は高いと思います。
選ぶラインの特性によってもゲームメイクを左右しますので、その点はいろいろと工夫が必要ですが、自分は16ヴァンキッシュC2500XGSにアーマードPro+0.6号を合わせて、ワインド、ショアジギング(ジグ20gまで)、ブリームゲーム(ボトムゲーム)とやりましたが、一線で戦える仕上がりでした。
ブルーカレントストリームスペシャル77TZ/NANO ハイパフォーマンスロッドです。
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