21炎月リミテッド 一つテンヤマダイ 230Hのロッド修理のご依頼がありました。
2か所破損しています。
一か所目はソリッドティップ直下の折れ。
ソリッド部から2つガイド下の部分でガイド間の中央で折れています。
2か所目はジョイント部分
口が割れて。
雄側が折れています。
まずはティップの折れを修復していきます。
修復のポイント
裂けもなく、よく曲がり、力が折れている箇所の左右に逃げるポイントであれば、
中にインロー芯を入れれば行けるのですが、場所によっては継いだ左右のどちらかがまた折れてしまう可能性もあります。
左右を少し削りましたが、ほとんど短くならずに済みました。
ソリッドを継ぐのが現実的ではありますが、かなり捨てる部分が出てしまうので、中に芯を入れることに。
メタルロックで継ぐ
ちょうどよいロッドの穂先があったので、これを流用します。
メタルロックで固定します。
カット箇所に少し隙間ができていますが、機能的には問題なさそうです。
カーボンロービングでの補強
カーボンロービングで補強します。
サノファクトリーさんのものを使用。
表面の塗装を落とします。
メタルロックを塗りながらカーボンロービングを巻いていきます。
テープで固定です。
完全に固まる前に、紙のマスキングテープを外して、塩ビのマステで固定。
固まったたらはがします。
(室温によりますが、1時間~6時間位でしょうか。)
少しケバ立っていますが、耐水ペーパー(400番位)で軽くなでるときれいになります。
破断の修正は完了です。
簡易ウレタン塗装
続いて、簡易的なコーティング作業を行います。
2液性ウレタンでコーティングします。
通常は筆で塗るか、専用工具があればエアブラシ等を使用すると思いますが、メイク用のスポンジを使用します。
(ダイソーで購入です。)
単に塗るだけです。
塗ったら結構早く乾くので早めに作業します。
3時間位置いたら触っても大丈夫です。
仕上がりは??
折れた個所が分からない位に仕上がりました。
詰めたカーボンが当たっているためか、若干反響鳴りがありましたが、通常使用では気にならないと思います。
継ぎ目もよく見てもわからない位の仕上がりになりました。
次回はジョイント部の補修となります。
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